ナポレオンが幽閉されたセントヘレナ島とともに南大西洋に浮かぶ英国領の孤島。
『アセンション島』
福岡県宇美町の60代男性のところに「010247」で始まる知らない番号から国際電話がかかって来ました。
ツイッター上では正午ごろに「アセンション島」がトレンドワード入り。
+から始まる着信注意!
不審な電話への対処法とは?
目次
+〇〇から、始まる不在着信に緊急性がありますか?
スマホや携帯電話に着信があると、ワイドショーで騒ぎになっていない時などは、警戒心が薄れて、掛け直してしまうことがありますよね。
しかし、今の世の中では、個人情報が流れるだけではなく、高額請求にあったりと、思いもしない被害が待っていることがあります。
かけ直す前に、考えましょう。
+〇〇から、始まる電話番号が、あなたのアドレス帳に登録してありますか?
どうしても緊急を要する用事なら、メッセージを残しますよね?
今、こちらからかけ直す必要がありますか?
緊急ならば、すぐにもう一度かかってきます。
かけ直す前に、どこの国からかかってきたか?調べてからでも遅くありません。
「ちりつも詐欺 」の仕組みは?
不審電話は、 アセンション島の国番号を示す「247」が含まれている電話番号からで、1〜2回ほど短くコールしてすぐ切る「ワン切り」で着信履歴を残すのが特徴です。
一体誰が何の目的で発信しているのでしょうか?
「海外の犯罪組織が現地の通信会社と手を組んで『国際ワン切り詐欺』をしている可能性がある」 と、ITジャーナリストは指摘します。
電話をかけ直せば、高額な国際電話料金がかかります。
その一部が、接続料として日本の通信会社から現地の通信会社に支払われる仕組みになっています。
犯罪組織が「国際ワン切り」を仕掛け、接続料収入を得る現地の通信会社からキックバックをもらう−そんな構図が推測できるといいます。
例えば、日本でスマホから平日の昼間にアセンション島に電話をかけた場合、たとえ1秒で切っても30秒ごとに180円かかります。
かけ直しても1人当たりの被害額は少なく、犯罪組織のもうけはあまりないように思えます。
しかし、たった数時間でトレンドに載るくらいですから「ちりつも詐欺 」と呼ばれる所以はそこにあると思います。
「自動プログラムを走らせているだけでお金が稼げる仕組みになっているのだろう。 実際にアセンション島から電話をかけているわけではなく、インターネット回線を使うIP電話で自動的に大勢の人に発信するシステムを使っているとみられる。 」と ITジャーナリスト は言います。
どんな人が狙われる?
9月にも、アフリカ北西部のモーリタニアからの不審な着信が日本各地でありました。
かけ直すと「しばらくお待ちください」などと通話時間の延長を狙うような日本語のアナウンスが流れた事例もあったといいます。
かけ直せば個人情報が流出すると心配する人もいます。
ITジャーナリストの三上さんは「情報は流出しないが、『かけ直してくれる人だ』と狙われ、何度も電話がかかってくる場合がある」と話します。
かけ直さないことです。
不審な電話への対処法とは?
携帯各社も呼びかけています。
最近急増している国際電話を使った詐欺を知っていますか?
現在「+675」や「+887」など、身に覚えのない国際番号からの着信による被害が多発しています。
大手キャリア3社は、海外からの着信に応答すると高額な通話料が発生する可能性があるとして、折り返しの電話をしないよう注意を呼び掛けています。
家族や友人にも海外へ行っている人はいないなら、不審電話と考えましょう。
身に覚えのない電話は、こちらから折り返しの電話は入れてはいけません。
電話番号を改めて調べてみましょう。
もし海外の知らない番号からかかってきた場合は、無視する、着信拒否をするなどの対処をしましょう。
セキュリティアプリを使うことも1つの方法です。
不審な着信が残っていたら、かけ直す前に身近な人や警察に相談することも大切です。
子供がスマホや携帯電話を持っているお宅もあります。
家族で対策を話しておくことも必要です。
最後までご購読ありがとうございました。